勉強方法について

分野別の攻略法-1(法令系)

ここからは法令系、会計・管理実務、設備系のそれぞれの出題について、掘り下げてお話ししてみたいと思います。
なかでも全出題の6割を占める重要分野の「法令系」から、まずは見ていきましょう。

<法令系分野の攻略法>

「マンション管理に関する法令」の中心を成すのは、区分所有法、民法、借地借家法、不動産登記法、建築基準法などです。

これらの法律を勉強する上で注意していただきたいのは、それぞれの法律用語を正確に理解するということです。

丸暗記ではなく、それぞれの法律用語を咀嚼して自分の言葉で説明できるレベルの理解が必要です。それは複合問題に対応するためです。

たとえば2009年度の出題に、区分所有法と民法、民事執行法が複合した下記のような一文があります。

「滞納者が法人でその代表者が管理費の支払について連帯保証をしていた場合において、当該法人に滞納管理費の支払を命ずる判決が確定したときは、Aは、その判決を債務名義として、当該法人の代表者の個人財産に強制執行をすることができる」(○か×か)

このような設問に対して、言葉だけでの解釈ではなく、具体的なイメージを持てることが大切になります。

そのため法律知識を整理する時は、できるだけ身近な例を当てはめながら、解決のしかたを自分なりの言葉で説明できるようになりましょう。

区分所有法

区分所有法は、マンション管理士試験で最も重要な科目です。
複合的・間接的な問まで含めれば、設問の半分ほどがこの法律を扱っています

標準管理規約や標準管理委託契約などを勉強する上でも、前提として区分所有法の知識が必要になりますので、勉強を始めた最初の段階で取り組むようにしましょう。

勉強法としては、区分所有法の全体を把握したら、標準管理規約と照らし合わせながら勉強するようにします。
そうすることで、細部にまで理解が深まっていきます。

民事関連の法律

一般法である民法と、民法の特別法である不動産登記法、借地借家法などはひとつの括りとして勉強したいところです。

とはいっても範囲が広く、誰もがいちばん苦労するところです。
とくに民法は生活全般に関連しているため、すべてをカバーするのは大変なことです。

重要項目として、まずはマンション管理契約に関連する「委任契約」や「瑕疵担保責任」などを中心に押さえていきましょう。
このほかには、「代理」「時効」「債務不履行」「契約」「賃貸借」などが挙げられます。

建築・設備系の法律

建築基準法や都市計画法などがここに含まれ、本試験では、法律の観点からの出題もあれば、技術的な問われ方をすることもあります。
特に重要な法律としては、建築基準法のほかに、水道法、消防法が挙げられます。

これらは過去問の出題例を参照して、必要個所を絞り込んだうえで、理解しましょう。